構成要件

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構成要件(こうせいようけん, components of a crime)は刑法犯罪が成立するための基本的な要件である。

概要[編集]

構成要件の種類[編集]

構成要件は客観的構成要件と主観的構成要件とがある。

客観的構成要件[編集]

客観的構成要件は「行為」「結果」「因果関係」である。ナイフで他人を刺すという行動が行為である。人が死んだということが「結果」である。ナイフで刺すという行為によって人がが死ねば、刺したことと人の死が「因果関係」で結ばれる。すなわち原因(となる行為)と結果の関係である。

主観的構成要件[編集]

主観的構成要件は「故意」「過失」とがある。殺人であれば、主観的構成要件の「故意」は、「構成要件該当事実の認識・認容があることをいう。「故意」「過失」は責任要素であると考えられている。

犯罪の成立[編集]

犯罪かどうかの検討はまず構成要件該当性を検討する。刑罰の構成要件に該当すれば、違法性を推定できる。 次に違法性阻却事由があるかを検討する。刑法35条から37条に該当するかを検討する。正当行為、正当防衛、緊急避難、自救行為、被害者の同意などである。

  • 刑法35条:法令行為及び正当業務行為
  • 刑法36条:正当防衛
  • 刑法36条:緊急避難、業務上特別の義務がある者

最後に有責性があるかを検討する。

  • 刑法39条:心神喪失者及び心神耗弱者の責任能力
  • 刑法第41条:責任能力年齢

参考文献[編集]