海芝浦駅

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2014年7月26日 (土) 13:13時点における獅子堂重工 (トーク | 投稿記録)による版 (海芝公園)

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海芝浦駅(うみしばうらえき)は、神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)鶴見線(海芝浦支線)の。海芝浦支線の終着駅である。JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅として扱われている。東芝の社員または関係者でないと改札より東芝の構内に入れないが(後述)、海に面しているという特徴から一般客にも人気がある。

本項では、隣接の「海芝公園」についても取り扱うこととする。

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。終点側の端に改札口があり、自動券売機、簡易Suica改札機のみが置かれている。ホームが海(京浜運河)に面しているという非常に珍しい駅である。ホーム上には一部屋根があり、新芝浦駅同様、駅名標は簡易表示となっている。新芝浦駅から当駅までの路線、当駅の敷地は東芝の私有地となっている。トイレは設置されている。

路線 行先
鶴見線 国道鶴見方面

特徴・駅周辺

東芝京浜事業所の敷地内にあり、駅の出口がそのまま工場の門になっているため、基本的に海芝公園(後述)の利用者や東芝の社員や関係者で社員証か入門許可証を所持している者[1]や許可を受けた者[2]しか駅から出ることができないため、それら以外の者は事実上出られない(厳密には立ち入りできない)。事業所への外訪者は、新芝浦駅で下車し、京浜事業所の正門に回るように守衛から誘導される。このような性質から、朝夕の通勤時間以外の運転本数が極端に少なくなっているが、東芝の都合により土曜・日曜の業務や日中で終業となる際には臨時ダイヤでの運行もある。なお、切符回収箱や簡易Suica改札機・自動券売機が設置されているため、「形式上の」下車や、改札口の出場は可能である。ホームには、切符は守衛前の自動券売機で購入するよう案内する張り紙がされている。

利用状況

2008年度の1日平均乗車人員は3,250人である。無人駅のため、2009年度以降の乗車人員は公表していない。

近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り[3]

年度 1日平均
乗車人員
1991年(平成03年) 4,167
1992年(平成04年) 4,334
1993年(平成05年) 4,597
1994年(平成06年) 4,585
1995年(平成07年) 4,469
1996年(平成08年) 4,252
1997年(平成09年) 4,049
1998年(平成10年) 3,936
1999年(平成11年) 3,676
2000年(平成12年) 3,451
2001年(平成13年) 3,285
2002年(平成14年) 2,670
2003年(平成15年) 2,562
2004年(平成16年) 2,827
2005年(平成17年) 2,905
2006年(平成18年) 2,951
2007年(平成19年) 3,094
2008年(平成20年) 3,250

メディアによる紹介

特徴的な要素を持つ駅であることから、メディアで何度か話題に取り上げられた。

テレビ番組でも度々採り上げられ、フジテレビ系列で放送されていた「交通バラエティ 日本の歩きかた」で紹介されたり、NHKの番組「列島縦断 鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜」で紹介された際、旅人の関口知宏は本来入れない東芝工場の敷地内に入って説明を受けていた。

また、書物にも取り上げられている。笙野頼子芥川賞受賞作『タイムスリップ・コンビナート』は「誰だかよくわからない人」からの電話で呼び出されて電車に乗って海芝浦駅へ向う様子を描写したものである。鉄道紀行文作家・宮脇俊三は、『時刻表2万キロ』の旅で初めてこの駅を訪れた後、「どこか旅へ行ってみたいが遠くへ行く時間のない人は、海芝浦駅へ行ってみると良い」とたびたび書いていた。西村京太郎は『運河の見える駅で』という題名で小説を書いている。内容は、日曜日に海芝浦駅を訪れたカップルが事件に巻き込まれる、というもの。

2012年公開の『僕達急行 A列車で行こう』では、小玉健太とその父が鉄工所について話しているときのシーンに使われた。

2014年に放送されたアニメ『RAIL WARS!』の第3話では作中にて事件が発生した場所として先述の特徴的な要素がトリックとして採用された。

海芝公園

海芝公園(うみしばこうえん)は、海芝浦駅に隣接する私設公園[4]。東芝京浜事業所が敷地の一部を使用し、運営・管理している。入園無料、開園時間は9時 - 20時30分。駅舎とホームの間に出入口がある。

東芝が当駅の待合客に憩いの場を提供したい[5][6]との考えから、敷地の一部を整備し「海芝公園」と名づけ、1995年平成7年)5月に開園[7]し、一般客に開放している。その後、清涼飲料水の自動販売機も置かれるようになった。

2003年(平成15年)3月、東芝のグループ会社である東芝プラントシステムが開発したマイクロ風力発電システム「ウインドフラワー」の商用一号機が設置され稼動している[8]

2006年(平成18年)5月、横浜市が2005年(平成17年)に提唱した「京浜の森づくり末広地区協働緑化宣言」に同社が賛同したことによる活動の一環として、海芝公園の拡張整備を行った[6][9][10]

2007年9月の台風9号で大きな被害を受けたため一時閉鎖されていたが、2007年10月20日より再開されている。

この場所からの眺望は、東京湾が一望でき鶴見つばさ橋[11]など見晴らしがよいこともあり、地域住民の散歩・見学の場となっていたり[9][10]、小学校の写生に使用されたり[10]2000年代においては女性・カップル・家族連れにも人気のある場所となっている[2][12]

夜景の眺めもきれいと評判であり格別であるが、公園発着の交通手段が鶴見線のみであるため、当駅発の最終電車には十分注意する必要がある。2010年12月4日時点での平日ダイヤ時は22時29分、土休日ダイヤ時は公園の閉園(20時30分)から25分後の20時55分が当駅発の最終電車であるため、夜景見物で公園を訪れた際は、閉園後は速やかに鶴見駅方面に向かう必要がある。

なお、元日初日の出を拝む客のために、始発電車の到着時に開園する。

検索ソフトの対応

ジョルダンから発売されている経路検索ソフト「乗換案内 時刻表対応版」では当駅の構内図が表示できるようになっている。

駅名の由来

東芝の前身の「芝浦製作所」と、この駅が海に接していることから名づけられた。

隣の駅

東日本旅客鉄道
鶴見線(海芝浦支線)
新芝浦駅 - 海芝浦駅

脚注

関連項目

外部リンク