「石綿セメント管」の版間の差分

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前記の製造法の原則をほぼ踏襲した製品として、'''強化プラスチック複合管'''(FRPM管、強プラ管)が製造されている。強プラ管は前記工程の心材をフェルト布地から[[ガラス繊維]]に、塗布材を石綿セメント混合液から熱硬化性樹脂に置き換えたもので、[[繊維強化プラスチック]](FRP)に分類される材質となる<ref>[http://www.kyopla.com/frpm.html 強プラ管について - 強化プラスチック複合管協会]</ref>。強プラ管はヒューム管に類似した遠心成形法や、管材以外のFRP製品に採用例の多い引抜成形法(プルトルージョン法)を用いる場合もある<ref>[http://www.kurimoto.co.jp/rd/pdf_giho/42/200003_04.pdf FRP(M)管の連続成形法(φ50∼3000) - 栗本鐵工所]</ref>が、ガラス繊維の布地の代わりに糸材を用いて巻き付け成形するものが主流で、こうした製法によるものを'''フィラメントワインディング管'''(FW管)とも呼ぶ<ref>[http://www.risho.co.jp/product/products2/fw/index.html フィラメントワインディングパイプ 利昌工業株式会社]</ref>。
 
前記の製造法の原則をほぼ踏襲した製品として、'''強化プラスチック複合管'''(FRPM管、強プラ管)が製造されている。強プラ管は前記工程の心材をフェルト布地から[[ガラス繊維]]に、塗布材を石綿セメント混合液から熱硬化性樹脂に置き換えたもので、[[繊維強化プラスチック]](FRP)に分類される材質となる<ref>[http://www.kyopla.com/frpm.html 強プラ管について - 強化プラスチック複合管協会]</ref>。強プラ管はヒューム管に類似した遠心成形法や、管材以外のFRP製品に採用例の多い引抜成形法(プルトルージョン法)を用いる場合もある<ref>[http://www.kurimoto.co.jp/rd/pdf_giho/42/200003_04.pdf FRP(M)管の連続成形法(φ50∼3000) - 栗本鐵工所]</ref>が、ガラス繊維の布地の代わりに糸材を用いて巻き付け成形するものが主流で、こうした製法によるものを'''フィラメントワインディング管'''(FW管)とも呼ぶ<ref>[http://www.risho.co.jp/product/products2/fw/index.html フィラメントワインディングパイプ 利昌工業株式会社]</ref>。
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強プラ管は石綿セメント発祥の地であるオーストリアに本社を持つ{{仮リンク|ホーバス|en|Hobas}}で開発され、石綿セメント管の弱点であった経年劣化の問題を克服した製品でもあるため、日本エタニットやクボタなど元は石綿セメント管の製造を手掛けていた企業でも製造が行われている。特に日本エタニットに於いては、石綿セメント管の需要の終息に伴い1981年(昭和56年)より'''ホーバスパイプ'''の商標で製造を開始し、石綿セメント管事業から撤退しリゾート部門への傾注が進んで以降は、管渠部門のみが'''日本ホーバス'''として旧日本エタニットの事業を引き継ぐ形で独立した<ref name="gyosei"/>。
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強プラ管は石綿セメント管と同様に強い耐薬品性や耐圧性を有するため、水道管がダグタイル鋳鉄などに主流が移って以降も、石綿セメント管が強みを発揮する領域であった[[温泉]]水や、腐食性廃液の排水管などの導水分野で現在{{いつ|date=2013年12月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->も活用されている。しかし、皮肉なことに普及初期の強プラ管は「心材となるガラス繊維に石綿を用いていた」ために、これらの旧製品の撤去に際しては石綿セメント管と同様の安全対策が求められることともなっている<ref>[http://www.kubota.co.jp/new/2005/s7-15.html 当社のアスベスト(石綿)取り扱い状況について ニュースリリース - クボタ]</ref><ref>[http://www.fujikako.co.jp/news/2008/news080512_2.html アスベスト含有の旧製品について(旧フジパイプの取扱い及び在庫処理等について)- 富士化工株式会社]</ref>。
  
 
== 脚注 ==
 
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2021年1月16日 (土) 18:55時点における版

石綿セメント管(せきめんセメントかん)とは、セメントアスベストを混合して製造した繊維セメントEnglish版の一種である石綿セメントを用いたコンクリート製のである。一般的に水道管灌漑用水を始めとする導水管として用いられた。

日本では、昭和初期にイタリアより製造特許を導入した日本エタニットパイプ株式会社(日本エタニット/1931年創立)の製品が石綿セメント管の代名詞であったことから、エタニットエタパイなどとも呼ばれる。英語略称はACP(Asbestos Cement Pipe)である[1]

日本エタニットパイプ株式会社はその後、1988年(昭和63年)10月に「ミサワリゾート株式会社」、2005年(平成17年)に「リゾートソリューション株式会社」、2016年(平成28年)にリソルホールディングスと相次いで商号を変更している。

製法

上記JIS規格に準拠した品質・配合比の石綿セメント混合液をフェルト布地に0.1から0.2mm厚で塗布し、その後円柱状の芯金に加圧しながら所定の厚さまで巻き付けることで管体として形成される。芯金を取り外した後は水中またはオートクレーブで養生される[1]

後継製品

前記の製造法の原則をほぼ踏襲した製品として、強化プラスチック複合管(FRPM管、強プラ管)が製造されている。強プラ管は前記工程の心材をフェルト布地からガラス繊維に、塗布材を石綿セメント混合液から熱硬化性樹脂に置き換えたもので、繊維強化プラスチック(FRP)に分類される材質となる[2]。強プラ管はヒューム管に類似した遠心成形法や、管材以外のFRP製品に採用例の多い引抜成形法(プルトルージョン法)を用いる場合もある[3]が、ガラス繊維の布地の代わりに糸材を用いて巻き付け成形するものが主流で、こうした製法によるものをフィラメントワインディング管(FW管)とも呼ぶ[4]

強プラ管は石綿セメント発祥の地であるオーストリアに本社を持つホーバスEnglish版で開発され、石綿セメント管の弱点であった経年劣化の問題を克服した製品でもあるため、日本エタニットやクボタなど元は石綿セメント管の製造を手掛けていた企業でも製造が行われている。特に日本エタニットに於いては、石綿セメント管の需要の終息に伴い1981年(昭和56年)よりホーバスパイプの商標で製造を開始し、石綿セメント管事業から撤退しリゾート部門への傾注が進んで以降は、管渠部門のみが日本ホーバスとして旧日本エタニットの事業を引き継ぐ形で独立した[5]

強プラ管は石綿セメント管と同様に強い耐薬品性や耐圧性を有するため、水道管がダグタイル鋳鉄などに主流が移って以降も、石綿セメント管が強みを発揮する領域であった温泉水や、腐食性廃液の排水管などの導水分野で現在 いつ?も活用されている。しかし、皮肉なことに普及初期の強プラ管は「心材となるガラス繊維に石綿を用いていた」ために、これらの旧製品の撤去に際しては石綿セメント管と同様の安全対策が求められることともなっている[6][7]

脚注

参考文献

  • JIS A 5301「水道用石綿セメント管」(1950)

関連項目

外部リンク